ドラム・スティック 自分に合うスティックを選ぼう!
ドラムを始めるのにまず最初に必要なのが、スティックですが、いろいろなメーカー・材質・サイズがあり迷ってしまいます。
最初のセットは太過ぎず、細過ぎず標準的なサイズのものが良いでしょう。
標準的なサイズとして、太さ14mmから15mm、長さは390から410mm程度がおすすめです。
また、材質はクセの無いヒッコリー材がおすすめ。
スティックは”天然の木”でできている
例外もありますが、基本的にスティックは自然の木から作られますので、同じ品番であっても密度の違いで重さが一定ではありません。
パッドを叩いてみるとスティックの音が1本1本異なることが分かります。
全く同じ音のペアを選ぶのは難しいですが、できるだけ同じ音のペアを選んでみましょう。
計量器で同じ重さの物を選ぶこともおすすめです。
スティックは消耗品
使用する頻度や叩く強さによって耐久度は変わりますが、
シンバルを叩いてボロボロになったり、折れたりと買い替えの時期がやってきます。
違うサイズのものを振ってみて、”こっちの方が振りやすい”と感じたらそちらに変えてみましょう。
演奏するジャンルや手の大きさは関係なく、振りやすい物を探すのがスティック選びの基本になりますので、
店頭で実際に振ってみて感触を確かめるのがお勧めです。
お茶の水本店ドラムフロアには、ご自分に合った1セットをお選びいただけるよう、
スティック選びに叩けるパッド、計量器を用意しております。
スティックの知識
材質
スティックの材質は、大きく分けて3種類あります。
ヒッコリー:柔らかく軽めの材質。衝撃を吸収しやすく、手首にかかる負担を軽減。初心者にオススメです。
オーク:家具やフローリング材にも使用される重くて硬い材質です。
メイプル:硬めで軽い材質。美しい木目でドラムの胴材にも使用されています。
チップ・タイプ
チップの形状によって、ドラム、シンバルサウンドのツブ立ち、跳ね返りの感覚が変わります。
●丸型は“ボール”のような形状で、跳ねやすく次のストロークに入りやすいのと、ツブ立ちにムラが出にくいので最初は丸型がお勧めです。
●卵型はスティックが入る角度によって微妙にサウンドに変化がでるので、繊細なプレイに向いています。
●ナイロンチップはアタックが強いサウンドになります。シンバルをチップで刻む際にウッドチップに比べ硬く明るいサウンドになります。
●樽型は”卵型”と”丸型”の特徴を併せ持ち、より音量の出るタイプです。
ショルダーの形状
モデルによってショルダーの削り方も様々です。
先が細いモデルは先端が軽く上がるので跳ね返りが早くなります。
先が太いモデルは重く感じますが、音量を出したい方にオススメです。
グリップ
握った感触も大事ですが、やはりドラマーにとって心配なのが、演奏中滑ってスティックを飛ばしてしまう事です。
スティックの仕上げには、塗装の施したモデルと、塗装を施していないモデルがあります。
手汗をかきやすい方は塗装のしていないモデル、手汗をかきにくい方は塗装してあるモデルがおすすめ。
グリップに巻く滑り止めテープやドラムグローブも選択肢の一つです。
耐久性について
”折れにくいスティックはありますか?”というお問い合わせをよくいただきますが、
使用頻度、プレイスタイル、シンバルのセッティング角度などで耐久性は変わってしまいます。
また材質となる木にも密度の違いがあるので、
「前に使っていて長持ちしたから」と同じ品番の物を使っても耐久性が同じとはかぎりません。
一般的な材の強度でいうと、メイプル<ヒッコリー<オークの順で強度が高くなります。