リペアセンター設備紹介コーナー

ここでは、下倉楽器がより質の高い修理を行うために 使用している設備、器具を紹介しています。


補修用芯金(第2回 "ピストン芯金・スライド芯金")

ピストン芯金

ピストンの動きが悪いという問題には様々な原因が考えられます。ピストンの曲がりやキズ、抜差管のひずみからくるケーシング(ピストン外側)の変形等、様々です。
万が一ピストンが曲がってしまったり傷ついたりした場合は大体のメーカーであればピストン交換が必要です。(中には交換が難しいメーカーもあります)しかし、ピストン楽器の心臓部であるケーシングを交換するというのは非常に困難です。そこで登場するのが「ラップバー」と呼ばれる、ピストン芯金です。主にケーシング内側のキズや変形を修理する際に使用します。

 

←出張修理などの持ち運びに便利なラップバー。
トランペット用からテューバ用まであります!

←例え同じ楽器といえど、メーカーによって内径が若干異なるので、数種類用意して最適な芯金を使用します。
写真の左側2本はユーフォニウムのコンペセイティングピストン用のラップバーです。通常より長いケーシングになるため、取っ手がネジで取り付けできるようになっています。

スライド芯金

こちらはトロンボーンのスライド用芯金です。
長さ約1メートルのスライドが、すべての場所でスムーズに動くようにするのは大変な事です。
長いなゆえに、スライドをぶつけてしまったり、ケースから取り出す際に曲げてしまったり、問題が勃発しやすい箇所でもあり、わずかな問題が大きな影響を与える箇所でもあります。
このスライドを修正するための芯金も、各メーカーに合わせた様々な径のものが用意されており、その数はピストン芯金を遥かに凌ぎます!!
一昔前は、スライドの長さ分ある芯金を使用していましたが、現在は多種多様なスライドに対応するため、写真のように半分の長さのものにアダプター(万力に噛む部分)を取り付けて使用するものが主流です

 

←様々なメーカーの細管、中細管、太管に対応できるよう、様々な径の芯金を用意して、ジャストサイズのものを使用します。
それにより、より精度の高い修正が可能となります。