シモクラ・ドリームコンサートVol.3 「トルヴェール・クルテット」レポート

スケジュール:2009/05/05 日本大学カザルスホール 協賛:ヤマハ(株)、(株)ノナカ、(株)プリマ楽器

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30人のSAXオーケストラ


今年で4回目を迎える「30人のSAXオーケストラ」は、 中高生とトルヴェール・クヮルテットによる合同演奏。

エネルギッシュな「若き精鋭」の演奏と、トルヴェール・クヮルテットの 洗練れた演奏のコラボレートは、まさにプレーヤーと聴衆が一体となる演奏が期待できます。


▲リハーサルの模様。カザルスホールでの開催は
今年が最後となります。

▲本番の模様。指揮は彦坂眞一郎氏

下倉楽器が提案するゴールデンウィークのイベントの最初期から、ずっとおつきあいのある「トルヴェールクヮルテット」。日本を代表するサクソフォン四重奏団に成長した今も、彼らはこの時期に必ず多忙な時間をさいて、お茶の水に来てくれます。そして、もはやゴールデンウィークのお茶の水の「風物詩」ともなった、サクソフォンオーケストラも。今ではドリームフェアになくてはならないイベントとなった、トルヴェールとアマチュアサクソフォン奏者のみなさんとの合同演奏です。これまで、トルヴェールのオリジナルステージの幕開けプログラムとしてホルストの組曲など、吹奏楽ファンにも親しみやすい名曲をサクソフォン大合奏で楽しむ、という提案をしてきたこの試み、今年はなんとドビュッシー「小組曲」から第一曲目の「小舟にて」と第四曲「バレエ」。別掲のように首都圏有数の吹奏楽名門校から終結したフレッシュなサクソフォン奏者と、トルヴェールのみなさんが素晴しい演奏を繰り広げてくれました。

《30人のサクソフォンオーケストラ 
            中学&高校生参加メンバー》

高坂舞樹(専修大学松戸高等学校)
石岡由美子(千葉県立千葉南高等学校)
福田壮一(豊昭学園)
市村早紀(八王子市立陵南中学校)
門脇加奈(本庄第一高等学校)
三神優理子(青梅市立第三中学校)
深井美咲(川崎市立橘高等学校)
鈴木理恵(千葉県立柏南高等学校)
小山薫(青陵中学校高等学校)
大野香菜(東京成徳高等学校)
山岸千鶴(白岡町立白岡中学校)
佐藤亜香里(東京都立上水高等学校)
浅野有香(千葉県立東金高等学校)
太田一樹(東海大学付属高輪台高等学校)
木村真也(修徳高等学校)
林明希(埼玉県立松山女子高等学校)
小深山ゆかり(関東第一高等学校)
原田菜々(豊昭学園)
奥出藍(東京都立立川高等学校)
中谷今日子(白岡町立白岡中学校)
兵藤凪沙(関東第一高等学校)
西川文裕(青陵高等学校)
渡邊陽香(専修大学松戸高等学校)
山口航太(修徳高等学校)

  たくましくしなやかなサクソフォン合奏の響きが、日本大学カザルスホールとの別れを惜しむように、ホール一杯に響きました。そうです、実はこの素晴しいホールは来年の3月末をもって一般公開を終え、大学の専属施設として新しい使命の元で生まれ変わるのです。そんなわけで、毎年この時期にホール一杯に響いていたサクソフォン合奏の響きは、ひとまず今年限り。誰もが深い感慨にひたった第一部のあとは、お待ちかねトルヴェールのオリジナルステージ。メンデルスゾーンのアレンジ曲や、新鋭作曲家江原大介さんの「四重奏曲」(委嘱作品)などのあと、大迫力&大興奮の「トルヴェールの《惑星》」! 鬼才、とよぶにふさわしい長生淳氏の「作品」は、ホルストの名曲を単にサクソフォン四重奏にアレンジした…だけにとどまらず、文字通り長生淳&トルヴェールの「宇宙観」を音で表現するかのような、息を呑む展開。アルバムも人気ですが、アイディア一杯の演奏には満場から惜しみない拍手が送られていました。



さて、「ブラスタ」の余韻覚めやらぬ明治大学リバティホールに、お向いの日本大学カザルスホールでの熱血公演を終えたばかりのトルヴェールクヮルテットのみなさんがやってきました。恒例の、アマチュアを交えた大サクソフォンオーケストラや、稀代の名アレンジ…いや、もうすでに「オリジナル」と呼びたいような気もする「トルヴェールの惑星」を劇演した汗もそのままにはせ参じた彼らは、ご覧のように楽しい雰囲気で記念撮影を盛り上げてくれました。さすが、ショーマンシップを熟知し、ファンサービスのなんたるかを知り尽くした彼らならではのホスピタリティに、全員感動。やはり、ゴールデンウィークはこうでなくちゃ、ね!

文章:榎本孝一郎(雑誌ブラストライブ編集長)

   
   


演奏者プロフィール

トルヴェール・クヮルテット プロフィール

87年に結成され07年に20周年を迎えた世界的アンサンブル。92年東京国際音楽コンクール第2位、第5回日本吹奏楽アカデミー賞「演奏部門」受賞。2000年にはオランダでの日蘭国交修好400年記念演奏会に招かれる。
04年、ホルストの「惑星」を長生淳が全く新しく作りかえた「トルヴェールの《惑星》」のCDをイマジンベストコレクションよりリリース。07年初夏にはエイベックスより新CD「シャル・ウィ・サックス?」をリリースし、大好評を博している。


Sop&AltoSax:須川 展也
AltoSax:彦坂 眞一郎
TenoSax:新井 靖志
BariSax:田中 靖人
Piano:小柳 美奈子

須川展也(すがわ のぶや) Nobuya Sugawa
ソプラノ サクソフォン

 

東京芸術大学卒業。第51回日本音楽コンクール、第1回日本管打楽器コンクール最高位受賞。94年度村松賞、第4回出光音楽賞受賞。文化庁芸術作品賞を受賞したサクソフォン協奏曲集「サイバーバード」(EMI)、レコード芸術誌上で特選盤となった「Exhibition of Saxophone」など、25枚を超えるCDをリリースしている。年間100公演をこなすソリストであると共に、東京佼成ウインドオーケストラ コンサートマスター、ヤマハ吹奏楽団常任指揮者。98年のTVCF「JTピース・スーパーライト」への抜擢に続き、02年にはNHK連続テレビ小説「さくら」のテーマ曲奏者としても話題をよんだ。2008年4月にリリースされた最新CD 「ARIAS」(エイベックス)は、大好評を博している。

彦坂眞一郎(ひこさか しんいちろう) Shin-ichiro Hikosaka
アルト サクソフォン

東京芸術大学大学院修了。安宅賞受賞。CBSソニー「ザ・ニューアーティスト・オーディション '88」においてFM東京賞、クリスティン・リード賞受賞。マイスター・ミュージックよりソロ・アルバム「バラード“即興への軌跡…!”」、「ダンス」、「エチュード」をリリースしており、99年6月に行われた東京オペラシティリサイタルシリーズ「B→C バッハからコンテンポラリーへ」では好評を博す。現在、桐朋学園芸術短期大学講師、上野学園大学講師の他、「裏サックス」、「火星接近」のメンバーとしても活動している。
最近のCDは、2008年にリリースされた新井靖志とのデュオによる「6つのカプリス〜2本のサクソフォンのための作品集〜」、2009年3月にリリースされたソロCD「明日の方へ」(共にマイスターミュージック)。

新井靖志(あらい やすし) Yasushi Arai
テナー サクソフォン

コンセルヴァトワール尚美ディプロマ・コース卒業。赤松賞受賞。尚美コンクール管打楽器部門第1位、第4回日本管打楽器コンクール・サクソフォン部門第2位入賞。昭和音楽大学及び同短期大学、長野県小諸高校講師を務める。シエナ・ウインドオーケストラ コンサートマスター。2000年にはソロデビューCD「ファンタジア」(マイスターミュージック)をリリースしている。最新CDは、彦坂眞一郎とのデュオによる「6つのカプリス〜2本のサクソフォンのための作品集〜」(マイスターミュージック)。

田中靖人(たなか やすと) Yasuto Tanaka
バリトン サクソフォン

国立音楽大学卒業。矢田部賞受賞。第1回日本管打楽器コンクール・サクソフォン部門第2位、第4回同コンクール第1位受賞。東京佼成ウインドオーケストラ アルト・サクソフォン奏者。
「管楽器ソロ名曲集」(日本コロムビア)の他、「ラプソディ」、「サクソフォビア」(東芝EMI)、「ガーシュインカクテル」(佼成出版)等のソロCDをリリースしている。昭和音楽大学及び同短期大学講師。

小柳美奈子(こやなぎ みなこ) Minako Koyanagi
ピアノ

東京芸術大学卒業。従来の「伴奏」というイメージを変えてしまうとの定評を持つアンサンブルピアニスト。国内での活動はもとより、吉松隆「サイバーバード」の準ソリストとして、フィルハーモニア管弦楽団との共演、アメリカ、メキシコ、トルコなど海外での活躍も多い。ソロCDを2枚、また須川展也及びトルヴェール・クヮルテットとのレコーディングは10数枚を超える。

前年のシモクラドリームコンサート2008の模様

   
   
 

 

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