クラリネット8本による合奏の魅力を楽しませてくれたのは、音楽監督佐渡裕氏のもとでめきめきと力をつけてきたシエナ・ウインド・オーケストラのクラリネットセクションによるアンサンブル「siena CL'z」(シエナ・クラッツ、と読むべし)。才色兼備のこの集団のもとに、この日はコントラバスクラを手に神田将吾氏が駆けつけ、逞しい重低音で美女たちの奮闘を底支えしてくれた。いかにも「シエナ」らしいな、と思わせたのはアンコール。なんと、この編成でも「シエナ」お得意の「星条旗よ永遠なれ」を演奏する、というのだ。もちろん、いつものように客席からの飛び入りも歓迎…しかし、当の下倉担当者さえ知らなかったこの展開に、満場の聴衆は喜びつつ「あー、知っていりゃ楽器持ってきたのに!」と切歯扼腕する姿も。そう、吹奏楽界きってのエンターテインメント集団「シエナ」の皆さんの現場では、みんな油断しちゃならないのである。次回は10月に第二回リサイタルがある、という「シエナクラッツ」。今度は楽器持参で応援に行こう!
《シエナ・クラッツ演奏曲》
「カプリス」(グランドマン)
「3つのラテンダンスよりNo.3」(ヒケティック)
「コラールとダンス」(ネリベル)
「3つの舞曲」(ウールフェンデン)
文章:榎本孝一郎(雑誌ブラストライブ編集長)
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