「ブラスの響き」 〜ユーフォニアムソロと金管6重奏

5月4日 日本大学カザルスホール ドリームフェア スケジュール

5/4(日曜) 日本大学カザルスホール
開場:12:30
開演:13:00

曲目

第1部 【Euph Solo&Pf】
ピアノ伴奏:山田武彦
まだ見ぬコーンウォールへの旅(三枝成彰)
さくら(長生淳)
ユーフラテスの響き(池辺晋一郎)
協奏幻想曲(E.ボッカラーリ)
第2部 【ブラスヘキサゴン】
委嘱作品(ピーター.ミーチャン/ブラック・ダイク・ミルズバンド専属作曲家)
エピソード(兼田 敏)
フーガ(チェイス)
ソナチネ(カバレフスキー.D arr:C.P.バーンズ)
モダンムーズ(N.C.ディーツ)
ナポリの主題による変奏曲(ナポリ民謡 arr:和田信)
委嘱作品(天野正道)

第1部 外囿祥一郎ユーフォニアムソロ

 

EUPHONIUM:外囿 祥一郎(ほかぞの しょういちろう)

1969年鹿児島市生まれ。92年第9回日本管打楽器コンクールで第1位および大賞を受賞。94年東京コンセルヴァトアール尚美ディプロマコース修了。97年英国テューバ・ユーフォニアム カンファレンスにおいて、日頃の演奏活動の功績が認められ「Euphonium player of the year」を受賞。同年9月にはフランス・ゲブヴィレー国際テューバ・ユーフォニアム コンクールにおいて、1等賞を受賞。2000年2月 東京オペラシティ リサイタルシリーズ『B→C』に出演。これまでにNHK交響楽団、大阪市音楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー交響楽団、ジャパン・ヴィルトーゾ・オーケストラ、ストラスブール管弦楽団、セントラル愛知交響楽団、東京交響楽団、東京佼成ウインドオーケストラ、などの演奏団体と共演を行なう。  また彼のために書かれた優れたユーフォニアムのオリジナル作品発表は、その可能性を追求し続ける姿勢であり、高く評価されている。ソロ・コンサートは国内外で開催されており、その他、ザ・テューバ・バンド、トリオ・デ・ジャンボウ、ブラス・ヘキサゴン、Mr.UFOなどアンサンブル・ユニットにも意欲的な取り組みをみせている。これまでに発表されたソロアルバムは10枚(内3枚は文化庁芸術祭ノミネート作品)、ほかゲスト・ソリストとしても多数のアルバムに参加している。 ユーフォニアムを三浦 徹・露木 薫・スティーヴン ミードの各氏に師事。 現在、航空自衛隊航空中央音楽隊ソリスト、洗足学園大学非常勤講師。

外囿祥一郎が出演するMr.UFOのCDはキングレコードより発売中

Photo:岡本正人

ピアノ伴奏 山田武彦

東京藝術大学大学院にて作曲を学んだ後、1993年パリ国立高等音楽院ピアノ伴奏科に入学。同クラスの7種類の公開卒業試験を、審査員の満場一致により首席で一等賞を得て卒業。帰国後はピアノ伴奏の名手として、多くの著名なソリストと共演、そのサポートぶりに声種や楽器、また音楽のジャンルを問わず様々な演奏家から共演の依頼を受けている。 また、ソリストとして99年「B→C」出演、01年〜02年11回の演奏会シリーズ、03年〜04年「神様の悪戯」連続演奏会などを通じて、新しい音楽表現の可能性を常に模索し続けている。05年9月には「巨匠たちの40歳作品展」と題したリサイタルを開催、原曲に忠実でありながらも色彩感にあふれた解釈力、表現力と、難曲をそうと感じさせない高い技術力で聴衆を圧倒した。 現在は東京音楽大学、洗足学園音楽大学で後進の指導にもあたっている。

 

 

  

第2部 「ブラスの響き」 ブラスヘキサゴン(金管六重奏)

 

     

このフェスタから生まれた「ブラス・ヘキサゴン」

今日の目玉は、先ごろデビューアルバムを出して世の「楽器族」の心をがっちりとつかんだ「ブラス・ヘキサゴン」のステージ。「よく聴く音楽は『羞恥心』ですね」と気鋭のトランペッター辻本氏が爆笑を取れば、「なんだかテレビの番組とカブッた名前になっちゃったもんで…」と、ホルンの森氏はステージ上で苦笑する。しかし、お馬鹿タレントを輩出?したことで話題を読んだ某番組とはもちろん「無縁」。実はこのグループ 、昨年の「シモクラ・ゴールデンウィーク ドリームコンサート」から生まれたそうなんです。日本大学カザルスホールのステージ上には、トランペット二本、トロンボーン、ホルン、チューバ、そしてユーフォニアムが並んでいます。そう、「ヘキサゴン」(六角形)というその名の通り、彼らは珍しい「金管六重奏」のスタイルで活躍するプロフェッショナル集団。通常の金管五重奏にユーフォニアムが加わっただけで、どれくらいアンサンブルが自由自在になることか、そのアルバムをお聞きになった方ならもうご存知のことと思います。「この編成だと、すごく自由に表現できるんだ」と、トロンボーンの箱山氏は終演後にこやかに語ってくれましたが、確かにホルンやトロンボーンは「中継ぎ」の役を離れて、楽器本来の役割を存分に発揮していました。トランペット(この日はレギュラーの長谷川氏の代役として、シエナの佐藤氏が活躍)もチューバ(NHK交響楽団の池田氏のすばらしくダイナミックな演奏が魅力的でした)も、それぞれのオクターブ上の音域が重なることによって音色がさらに豊かになる。ユーフォニアムは「曲芸」が得意ですから、コンサートの演目にもヴァリエーションが生まれるし、さらにそのユーフォニアミストが世界的な名手、世界のワタナ…じゃなかった、世界の「ホカゾノ」外囿(ホカゾノ)祥一郎氏なのですから、これはもういうことなし。紹介の順序が逆になってしまいましたが、「ヘキサゴン」の演奏にさきだって、外囿氏は三枝成章氏や池辺晋一郎氏のオリジナルのソロ数曲を激奏(まさにこの言葉は彼のためにあるようなものです)。「ヘキサゴン」をバックに吹いた「ナポリ」は、単なる曲芸の域を超えて、深い音楽性を感じさせてくれました。 「ヘキサゴン」の演奏のなかで特筆すべきは、まずアルバムタイトルとなった「エピソード」、今は亡き兼田敏氏の作品でした。この楽曲と、作曲者に関する秘話を収録した、パイパーズ杉原氏によるアルバムのコメントは必読です。そして、極め付きは天野正道氏の新曲。数日前に完成したばかり、という天野氏の楽曲は、はっきりいってまだ多くのヒトにはなじみの少ない「金管六重奏」、という、このスタイルの「特性」を最大限に発揮させるべくかかれたもの、と推察しました。楽器が一本増えただけで飛躍的に倍増するアンサンブルとしての表現力をあますところなく使いこなす名曲。さまざまな組み合わせによる金管サウンドの可能性が、極限まで試されていました。再演、もしくは収録に、熱い期待が集まることでしょう。このイベントが産んだスーパーグループの今後を、しっかりとみつめていきたいと思います。

文章=榎本孝一郎(雑誌:ブラストライブ編集長)

     
池辺氏の新作「ユーフラテスの岸辺」を吹く外囿氏。
メンバーがひとりづつコメントを披露。チューバの池田氏は、
意外とJポップが好きらしい?

お楽しみ選定楽器お渡し会

演奏が終わって、ほっとひといきの「ヘキサゴン」の面々…「
すみません、もうひと仕事、お願いします!」とシモクラのメ
ンバーがやってきて…
選定書のほかに、記念写真もパチリ!
一生の宝物にしてくださいね!
     
「日本大学カザルスホール」を熱く燃えさせた「ヘキサゴン」のメンバーは、熱演の汗もひかぬうちに駿河台通りをわたっ
て明治大学リバティホールへ。この日のラストは「ヘキサゴン」のメンバーがあらかじめ選定していた楽器を、メンバーが直接お客様に手渡すセレモニー。今日は金管楽器、明日の5日は「トルヴェールクヮルテット」のみなさんによるサックスの「お渡し会」です。明日はどんな笑顔に出会えるか。スタッフ一同、楽しみに待っていますよ!
     

画像アラカルト

 
   
   

ドリームフェア2008イベントレポート