田中 正敏 クラリネットクリニック リードを『鳴らす』意識をつくろう

2007年5月4日(金)リバティホールにて
【講師】田中 正敏 Masatoshi Tanaka
【プロフィール】
クラリネットを、故井上敬三先生、故大橋幸夫先生、 横川晴児先生、G.ドゥプリュ先生、室内楽をM.ブルグ先生、 初見演奏をG.ダンガン先生、アナリゼをA.マルゴニ先生、ソルフェージュを山口 博先生、M.ラコンブ先生、各師に学ぶ。またジャズ・クラリネットを右近 茂先生に学ぶ。
国立音楽大学附属高校、国立音楽大学、フランス国立パリ高等音楽院を一等賞で卒業。
国立音楽大学在学中はNHK教育テレビ「ドイツ語講座」でドイツ民謡の演奏を担当、ムジカ・プラクティカ(現代音楽アンサンブル)のメンバーとしてハーモニー・クラリネットの演奏を中心に参加。
フランス滞在時はフランス国立パリ高等音楽院オーケストラのメンバーとして活動、ラジオ・フランスのFM放送に出演し若手作曲家の新しい作品の初演や、クラシック・バレーの伴奏、演劇の伴奏の活動を行う。
帰国後、武田忠善クラリネット四重奏団のメンバーとして全国各地でコンサート活動を展開。その後、ビュッフェ・クランポン株式会社に約7年間勤務。

▽1995年
武田忠善クラリネット四重奏団のメンバーとしての経験を生かし、クラリネット四重奏団「キャトル・パヴィヨン」を自ら結成し毎年リサイタルを開催
▽2001年
ギター、ベース・クラリネット、ピアノとユニットを結成し全国13会場でコンサートを開催。北海道上磯町音楽祭参加、長野電鉄主催の奥志賀高原「紅葉フェスタ」に出演。「第8回京都クラリネットフェスティバル」では第17回京都芸術祭「毎日新聞社賞」受賞。
▽2003年
李 偉玉と西上和子のオリジナル作品演奏を中心にした新ユニット(クラリネット、ギター、チェロ、ピアノ&シンセサイザー、ドラムス&パーカッション)を結成。
▽2004年
EOL(エコロジーオンライン)の活動に参加し「環境と音楽」についての取り組みを開始。
▽2005年
全日本医家管弦楽団定期演奏会にゲスト出演し、モーツアルト作曲「クラリネット協奏曲」をバセット・クラリネットを使用演奏し好評を博す。NPO「街角に 音楽を」の活動に参加し、クラリネット・アンサンブル「プチ・パヴィヨン」をプロデュース。若いクラリネット奏者たちのサポート活動開始。


東京学芸大学講師、尚美学園大学講師、日本クラリネット協会理事、ビュッフェ・クランポン株式会社専任講師


最近では、クラリネットの重要な素材であるグラナディラ(アフリカンブラックウッド)の枯渇から自然環境保護という視点からの発言も多くなってきたクラリネット奏者、田中正敏先生。今回のクリニックでは個人、アンサンブルの両面から指導を頂き、さらに自ら率いるクラリネットアンサンブル「プチパヴィヨン」の演奏まで、盛りだくさんな内容でした!!


 
トップバッターとして登場したのは、千葉県習志野市立習志野高等学校吹奏楽部1年の中村美貴さん。演奏したのはジャック.ランスロ「26のエチュード」から。まず田中先生は姿勢のことを指摘。上の歯、下の歯、そして右手親指の指かけ、その3点だけで楽器を安定させることが上達の秘訣、とのこと。さらに、息をやたらに吹き込む、のではなく、リードを効率よく鳴らすために息を使う、というイメージに変更すること、そして左右の指を真横からではなく斜め上から、つまり左手の人差し指がラのキーに触るくらい、そして右手サイドキーにさわるく らいがちょうどいい、とのこと。要は指に楽器の重量をかけず軽く動かせるように、ということなのです。お手元に楽器のある方、試して見ましょう。
     
クラリネット八重奏を披露してくれたのは、神奈川県川崎市立橘高等学校吹奏楽部のみなさん。演奏したのは「タクミズ.ブルース(ブルース・スターク)」。コントラアルト、アルトなどハーモニークラリネットが充実したすばらしい音色でした!
みなさんからは「体全体で表現してくださる田中先生の指導に感激しました!」「これからはもっと楽しく吹こう、と思いました」という感想が次々に。そう、音楽は楽しまなくちゃね!


     
アンコールではお得意のC管クラリネットまで持ち出し大熱演を繰り広げた田中先生と、「プチ.パヴィヨン(パヴィヨンというのは、クラリネットの先端部分、あの朝顔のことをフランス語でそう呼ぶのだそうです)」のみなさん。「魔笛より抜粋」では夜の女王のテーマを軽やかに奏で、「荒城の月」の後半のジャズ風味のアレンジも見事に決まりました!(しかし「ファクトリームーン」つまり「工場の月」というオヤジギャグは、スタッフにはウケたものの若いお客さんには見事にオオハズレ。残念でした!!)
     
橘高校のみなさん、そしてソロの中村さんと、「三点指示」ポ
ーズで記念撮影
     
                     
 
   
  f